年金のキホン
国民年金被保険者には20歳以上60歳未満が必ず加入する1号被保険者から3号被保険者までがあります。
主に自営業者・学生などが加入する1号被保険者、厚生年金保険の加入者である会社員が加入する2号被保険者、2号被保険者の扶養配偶者が加入する3号被保険者があります。
一定の保険料を納めることにより将来の生活で低下した収入(老化・障害・死亡)に付加される支給を受けることができます。
収めた金額が戻ってくるという制度ではなく、集めた保険料を支払いに充てる付加保険料方式を採用しています。
納める年金には国民年金保険料と付加保険料があり(付加保険料は任意)、付加保険料(令和7年度は400円)を払うと将来もらえる年金に上乗せして支給を受けることができます。
国民年金の保険料は令和7年度で17,510円で年度ごとに金額が変わります。
2号被保険者の場合、厚生年金保険料を納付すれば国民年金保険料を納付したものとみなされます。
20歳になって1号被保険者となった場合は日本年金機構から「基礎年金番号通知書」、「国民年金加入のお知らせ」が送付されます。
2号被保険者が退職などにより1号被保険者となった場合には資格喪失の日から14日以内に住所地の市区町村窓口で種別変更の手続きが必要です。
2号被保険者が1号被保険者に変更などした場合は扶養されていた3号被保険者は1号被保険者への種別変更が必要です。
その際の保険料は翌月末日までに納める必要があります。
2号被保険者は厚生年金保険料と一緒に給料からの天引きされるので自分で納付する必要はありません。
3号被保険者は2号被保険者が負担しているため自分で納付する必要はありません。
以下では1号被保険者の納付について見ていきます。
納付期限
原則として20歳になった月から60歳になる誕生月の前の月までが支払期間(40年・480ヶ月)となり、翌月末日が支払期限となります。
1号被保険者の場合は世帯主が家族の分も合わせて支払います。
納付金額
国民年金保険料は支払方法によって毎月納付、6ヶ月前納、1年前納、2年前納方式があります。
令和7年度の振替払いの場合、毎月納付だと17,510円、6ヶ月前納だと103,870円(毎月納付に比べて1,190円のお得)、1年前納だと205,720円(毎月納付に比べて4,400円のお得)、2年前納だと408,150円(毎月納付に比べて17,010円のお得)になります。
付加保険料は毎月納付だと400円、6ヶ月前納だと2,370円(毎月納付に比べて30円のお得)、1年前納だと4,700円(毎月納付に比べて100円のお得)、2年前納だと9,220円(毎月納付に比べて380円のお得)になります。
必ず収めなければいけない保険料ですから前納したほうが断然お得ですね。
納付方法
納付書、口座振替、クレジットカード、スマホ、年金ネットの5種類があります。
納付書での支払い
納付書は年金事務所にて納付書を発行しています。
国民年金保険料の支払方法は、
①金融機関、郵便局で納付する
②コンビニエンスストアで納付する
③電子納付(Pay-easy)で納付する
④スマートフォンアプリで納付する
方法があります。
いずれの種類でも手数料はかかりません。
市区町村役場の窓口では国民年金保険料を納付することはできませんのでお間違えなく。
また、年金事務所の窓口でも国民年金保険料の受領をおこなっていません。
口座振替での支払い
自動引き落としで確実に支払いされるので1番確実な方法です。
また、口座振替の支払いではまとめ払いが割引が適用されるので大変お得です。
クレジットカードでの支払い
金融機関からの支払いや窓口での支払い以外の支払い方法です。
口座振替ほどではありませんが割引がありますのでこちらもお得です。
注意点として国民年金保険料が一部免除された方は、クレジットカードでの支払いはできないのでご注意を。
確実に支払いがされるよう支払日の口座に振替分の金額が入金されているか確認をしましょう。
クレジットカード払いでのポイントの付与についてはポイント付与対象外となる場合もありますのでご使用のカード会社に確認が必要です。
スマホでの支払い
スマホ決済の利用には納付書と対応する決済アプリが必要です。
納付書記載のバーコードを決済用アプリで読み取ることで電子決済できます。
現在(令和7年度)実施されているのはAEON Pay、auPAY、d払い、PayB(PayBと提携している各金融機関が提供する決済アプリを含む。)、PayPay、楽天ペイなどがあります。
なお、バーコードが印字されていない納付書(30万円を超える金額の納付書および延滞金納付書)ではスマホ決済はできません。
ポイントが貯まるかどうかは各アプリ決済事業者に確認が必要です。
年金ネットでの支払い
国民年金保険料納付書が手元になくても「納付書によらない納付」年金ネットからインターネットバンキングを利用してPay-easy(ペイジー)で納付することができます。
ねんきんネットに表示される納付書情報(収納機関番号、納付番号、確認番号)を、金融機関等に設置されているATMからPay-easy(ペイジー)で納付することも可能です。
ペイジー払いだと複数の月の分の支払いができないこと(1ヶ月分づつ納付が可能)、免除や納付猶予が認められている分の支払いができないことに注意が必要です。
保険料の免除・納付の猶予
1号被保険者は一定の条件下の場合に年金保険料が免除される場合があります。
その場合は「国民年金保険料免除事由(該当・消滅)届」の提出が必要です。
20歳から50歳までの方で、本人・配偶者の所得が一定以下の場合や失業等により国民年金保険料を納めることが経済的に困難な場合には、申請書の提出と承認により保険料の納付が猶予されます。
申請できる期間は保険料の納付期限から2年を経過していない期間です。
免除される額は、全額、4分の3、半額、4分の1の4種類があります。
申請は電子申請、紙での申請は免除・納付猶予申請書からダウンロードし、住所地の市区役所・町村役場の国民年金担当窓口またはお近くの年金事務所に提出します。
郵送でも可能です。
法定免除
生活保護を受けている方や障害基礎年金ならびに被用者年金の障害年金(2級以上)を受けている方は免除の対象となります。
住民登録をしている市町村役場の国民年金担当窓口へ届書の提出が必要です。
届出用紙は国民年金被保険者関係届出書からダウンロードすることができます。
年金事務所または市区町村役場の国民年金窓口でも入手できます。
学生免除
学生納付特例を受けようとする年度の前年の所得が一定以下の学生が対象です。
なお家族の方の所得は問いません。
住民登録をしている市区役所・町村役場の国民年金担当窓口、お近くの年金事務所、学生納付特例の代行事務を行う許認可を受けている学校の場合は学校に申請が必要です。
所得基準(申請者本人のみ):128万円+扶養親族等の数×38万円+社会保険料控除等
申請は電子申請と紙での申請ができます。
国民年金保険料の納付猶予を受けるとき(学生の方)よりダウンロードできます。
学生証またはマイナンバーカード、基礎年金番号を明らかにする書類が必要になります。
まとめ
老後を迎えて手にできる収入が減少したときや病気などで収入が減少した時に備えて年金は確実に手にしたいものです。
預貯金などの自己資産でフォローできない分を少しでも多い年金として得るために、未納期間をつくらないよう確実に年金は納めておきたいところです。
学生や収入の低下によっては延納や免除も認められていますので、納付ができない場合は役所等に相談して対策をとるようにしましょう。


